ヌス・トルテ [パンの図鑑]

ヌス・トルテ
Nusstorte

タイプ
リッチ系、天板焼き、菓子パン
発酵法など
無発酵
主要穀物
小麦粉
主な材料
小麦粉、バター、クルミ、キャラメル、ハチミツ、砂糖、塩、卵、牛乳、水
ヌス・トルテはドイツのパンとされていますが、その起源はスイスのエンガティーナ地方とされています。また、「ヌス」とはドイツ語で木の実を意味し、「トルテ」はタルトと同じ意味で切り分けて食べる焼き菓子の一種の事です。

ヌス・トルテはバターを練り込んだ生地で、キャラメルを入れて煮詰めたクルミを包み込んで成形します。焼き上がりはずっしりと重みがあり、生地を口に含むと甘みとしっとりとした食感を感じる事ができます。
また、ヌス・トルテは焼き上げてから1~3か月は問題なく食べる事ができるので、食べきれない場合でも取っておく事ができ、その特徴から贈答用として用いられる事も多いパンです。
ドイツのパンらしく見た目はシンプルですが、クルミの苦味とハチミツの甘みが絶妙に合わさった素朴で飽きない美味しさを持っています。
日本での知名度はまだ低いと言えますが、ドイツでは一般的な家庭でも作られる事が多いポピュラーなパンです。

尚、発祥の地とされるスイスのエンガティーナ地方では「エンガティーナ・ヌス・トルテ」と頭に地名をつけて呼ばれています。