花巻 [パンの図鑑]

花巻
Hua juan

タイプ
リーン系、蒸しパン、食事パン
発酵法など
中国では老麺(ロウメン)と呼ばれているパン酵母で発酵させます。
日本ではイースト菌が用いられる事が多いようです。
主要穀物
小麦粉
主な材料
薄力粉、強力粉、塩、老麺(イースト菌)、水
花巻(ホワチュアン)は日本語読みで「ハナマキ」と呼ばれる事もある中国の代表的なパンのひとつで、見た目が花びらのような形をしていた事が名前の由来だとされています。

花巻は基本的な材料や作り方は中国で最もポピュラーな蒸しパンである饅頭(マントウ)と同じですが、形が大きく異なる事や、生地の中にネギ、クルミ、干しぶどう、松の実、ナツメ、チーマージャン(ゴマペースト)が加えられる事があるのが花巻の大きな特徴となっています。
材料には薄力粉と強力粉の両方が用いられ、酵母で発酵させたあとに薄く延ばして手前から巻き込んでいき、適当な大きなに切ったものを菜箸や包丁の背の部分などでへこみを作って形を整えます。

中国では花巻は饅頭と同じようにおかずやスープなどともに食卓に並ぶ事が多く、蒸したてのアツアツが一番おいしいとされています。
材料がシンプルである事から小麦粉の自然な甘みが感じられ、もっちりとした食感がありますが冷めるとかたくなってしまう為、温め直すなどの作業が必要になります。