エンサイマダ [パンの図鑑]

エンサイマダ
Ensaimada

タイプ
リッチ系、天板焼き、菓子パン
発酵法など
イースト菌で発酵させます
主要穀物
小麦粉
主な材料
小麦粉、水、牛乳、砂糖、卵、ラード、油脂
エンサイマダはスペイン領マヨルカ島の特産品とされているパンで元々は祝日に特別に作られる甘いペストリーでした。その起源は古く17世紀のことだと言われています。

渦巻き状の形をしているのが特徴の一つで大きさは切り分けて食べる用の大きなものから一人で食べきるサイズの小さなサイズのものまでさまざまです。巻いた状態で発酵させ、表面にラードを塗るのが伝統的な調理方法となっています。
元々はソプラサダと呼ばれる腸詰の一種やアプリコットなどがトッピングされていて出来上がったものは必ず箱に入れられていましたが、現在ではホイップクリームやカボチャのクリームなどをフィリングされたものもあります。
エンサイマダは渦巻きを細くするほど、サクサク感が増すとされています。

300年以上にわたりスペインの植民地であったフィリピンではエンサイマダがとてもポピュラーなパンとなっており、ヨーロッパとは違う独自の進化を遂げ、ラードの代わりにバターが使用されています。