テッシーナブロート [パンの図鑑]

テッシーナブロート
Tessinerbrot

タイプ
リーン系、直焼き、食事パン
発酵法など
パン酵母(イースト菌)で発酵させます
主要穀物
小麦粉
主な材料
フランスパン専用粉、イースト、食塩、粉末未発酵種、モルトシロップ、水
テッシーナブロートは小さなパンが横に連結され、中心部分に大きな切れ目の入った見た目に大きな特徴のあるスイス南部のティチーノ州の代表的なパンで、現在ではスイス全土から世界へと広がり、様々な国で食べられています。

テッシーナブロートを作る際に用いられる連結された小さなパンは一つが80g前後で、パンを連結した後、窯入れ前に真ん中あたりの部分をハサミでカットしてクープ(切れ目)を入れます。
一般的には焼き色が美しいものが良いと言われており、その理由はカイザーゼンメルにも似たサクッとした食感がテッシーナブロートの大きな特徴であり、美味しさの秘密だとされているからです。
また、テッシーナブロートは焼かれてからあまり時間が経っていないものが食べ頃だと言われていますが、これも特徴的な食感を十分に楽しむ事ができるという理由からきています。

テッシーナブロートは砂糖を用いない食事パンとして知られていますが、通常のものとは異なる油を多く配合してソフトな食感に作るタイプのものもあり、そちらはカットしてチーズフォンデュにするなどして食べられています。

尚、テッシーナブロートはスイス発祥ではなく、イタリアから伝わったという説もあります。