クネッケブロート [パンの図鑑]

クネッケブロート
Knackebrod

タイプ
リーン系
発酵法など
現在はパン酵母(イースト)で発酵させます
主要穀物
ライ麦粉
主な材料
ライ麦粉、塩、水
伝統的なクネッケブロートはライ麦粉だけ作られていましたが現在のクネッケブロートは小麦粉を混ぜる事が多い
クネッケブロートは約500年前に発明されたとされる北欧の伝統的なパンで発祥の地である北欧ではクネッケブロート(knäckebröd)と呼ばれていますが一般的には英名であるクリスプブレッド(crisp bread)の方が広く知られているようです。
名前の由来は「パリッ」と音を立てる事を意味する「クラッケン」という言葉からきているとされ、その名前の通り乾パンのようなパリッとした歯ごたえが大きな特徴となっています。

クネッケブロートは厚みが5mm前後というパンとしてはかなり薄く、材料も味もかなりシンプルですがハムやチーズなどの具材をのせて食べると具材の味と歯ごたえの両方を楽しむ事が出来ます。
また、クネッケブロートは美味しいだけでなく乾パンと同じように含まれている水分が少ない事から日持ちが良く保存食として家庭に備えておくのにも向いています。

尚、前述の通り、伝統的なクネッケブロートはライ麦粉のみで作られていましたが現在では口当たりを良くする為に小麦粉を混ぜる事も多くなり、伝統的なものは生地の中に氷を混ぜて気泡を作っていましたが現在ではイーストを用いて気泡を発生させる方法が一般的になりました。