フィセル [パンの図鑑]

フィセル
Ficelle

タイプ
リーン系、天板焼き、食事パン
発酵法など
イースト菌(ドライイースト)で発酵させます
主要穀物
小麦粉
主な材料
フランスパン専用粉、ドライイースト、モルトエキス、塩、水
フィセルはバゲットやパリジャンなどと近い形をしたフランスパンで、フィセルとはフランス語で「紐」を意味します。このフィセルの特徴は名前からイメージできる通り、バゲットなどよりも細い事にあり、細い形に成形する事によってクラストのバリバリとした食感が多く感じられます。
フランス人はクラムの軟らかい食感よりもクラストの硬めでバリバリとした歯ごたえを好む傾向がある為、このフィセルはフランスでは特に人気があるそうです。

フィセルは細い事も特徴ですが、長さも一般的には40cm程度とバゲット群のフランスパンの中では短く、全体のサイズとしても最も小さいタイプになります。フィセルは他のバゲット群のパンのようにカットせずに食べる事が多く、ホットドッグのように切れ目を入れてそこにハムなどを挟んで食べます。
また、ガーリックバターやアンチョビペーストなどをのせて食べるのもポピュラーな食べ方として広く知られています。
食事パンとして食べられる事の多いフィセルですが、甘いクリームなどと相性が良い為、フィセルにクリームを塗った甘いパンは紅茶やコーヒーなどと一緒に食べる菓子パンとしても人気があります。